2005-01-01から1年間の記事一覧

今年一年を振り返って

なんかちょっと饒舌になってきました。 今年書けたのは結局2作品のみ。われながらふがいない結果ですが、来年こそはと一応言ってみます。 忙しさにかまけて、今年はオンラインのイベントにもほとんど顔を出さなかったんですが、来年はどこかちょっと投稿し…

2005年:印象に残った本

とは言ったものの、こんな話題だけではあまりにもあれなので。 今年出版されたものの中で(文庫落ちは含まず)、とりあえず現時点で印象に残ったものをつらつらと挙げたいと思います。小説も批評もノンフィクションもマンガも一緒くたで。■国家の罠 佐藤優 …

酒びたりの日々

仕事納めからこっち、ほとんど毎日のように酒を飲み続けています。忘年会があるといっては飲み、古い友人がやってきては飲み、誰も来ないといっては二人で相方と飲んだりと、年末の回収は終わったというのにひたすら缶ビンごみを増やしています。 一昨日買っ…

ふたつのスピカ9巻

ゆっくりとではありますが、アスミ達も成長の兆しが見えてきた様子。でもその一方で、それぞれの目の前の道が、少しずつ枝分かれし始めてきています。今回は主にシュウの話。誰もがマリカの事を「変わった」と言いますが、あの学校に来て、一番変わったのは…

佐藤亜紀の新刊が

出る夢を見ました。 電車の中吊り広告に大々的に書いてあるのを見て(ありえねえ)、「うそーん!!」と大喜びしたところで目が覚めました。 夢でも嬉しかったな。かなり。 何故か詩の本で、しかも林真理子が寄稿してるって設定は我ながら意味不明でしたが。

小説『FLOWERS』アップしました。

そういえば今年の新作アップは初めてなんですね。SSFCに「残響」を載せて以来久々のオリジナルです。 8月頃から書き始めて、秋にはほぼ出来上がっていたんですが、リニューアルやら色々としているうちにアップしそびれていました。 私にしては長めですが、…

まんきつでオール

昨晩は職場の忘年会でした。そこそこのイタリアンと、赤ワインを何本か(何とバローロを飲んでしまいました。美味しかった!)開けた後、ほろ酔いで最寄り駅に到着したものの自宅の鍵を忘れたことに気がつきました。悪いことにその日は相方もどこかでオール…

チャットって楽しいですね

先日、オンラインで知り合ったとある方と初めてチャットでお話ししました。初めてのツーショット。今までも何度かチャットは経験しているし、それもそれでかなり楽しかったんですが、今回のは話題が話題だったせいか、自分としては尋常じゃない盛り上がりよ…

二十歳そこそこの若造に

してやられました。いや単にちくま文庫の20周年フェアに乗せられて、ついちくまを2冊も買ってしまったってだけなんですが。この前つむじかぜ食堂の夜を買ったばっかりだってのに。まだ全部は読んでないのでとりあえずラインナップだけ。 ■すぐそこの遠い…

ジョン・バージャー『見るということ』

理論的な側面から写真を捉えるのも面白いです。つってもちゃんと分かっているのかはかなり怪しいですが自分。 ちなみにタイトルは立原道造の『5月の風をゼリーにして』になぞらえたものです。1年を通して10月の光が一番美しいと思うのは私だけですか。

新津保建秀写真集『記憶』

相方が買ってきたのを見せてもらったんですが、一目で好きになりました。 いわゆるアイドルのグラビア写真を主に撮っている人のようですが、この人、季節の光の色をよく知っている写真家だなあと思う。 春の淡い水色がかった光、夏の濃い光、秋の眩い金色の…

くるり『NIKKI』

相方にブラインドで聴かされて、ワンフレーズでくるりだと分かる。そのくらい彼ららしいアルバム。だって今時こんな正統派ロックを演ってる連中なんてくるり以外にいない。 70年代を髣髴とさせるようなノスタルジックなメロディー。でも古臭くないのは音そ…

安永知澄『やさしいからだ』3巻

「からだ」に関するオムニバス作品集……というふれこみはもはやあまり関係なくなってますが面白いので気になりません。この人のマンガって、ものすごくパーソナルな部分に踏み込んだ話を書くから、うまく理解できない話もあるんですが、そういうところも含め…

ユリイカ11月号

佐藤亜紀の「小説のストラテジー」だけのためにここ4か月ほどユリイカを買い続けてるんですが、今月号の特集は「文科系女子カタログ」。先月は『攻殻機動隊』(この特集は良かった)、前々号は『水木しげる』だし、なんやら随分柔らかくなりましたねユリイ…

『のら』入江紀子

幻の名作が、アスキーコミックスで全3巻として復活。ものごっつ面白いのに、雑誌の休廃刊の憂き目とか、人気が出なかった等の理由で掲載誌を転々とすることになったマンガは数知れない。そしてほとんどの場合、未完のまま消えてゆき、マンガ文庫の形でひょ…

マンガ評お蔵出し企画(1)

本館サイトのリニューアルに当たって、従来あったマンガ評のコンテンツをブログに統合することにしました。そんなぬるいお蔵出し企画第一弾の作品はこれ。

『つむじ風食堂の夜』吉田篤弘

何気なくのぞいた書店で見つけた一冊。地味な装丁だけど何となく目を引かれて手に取ったところ、腰帯に『クラフト・エヴィング商會』の文字が。クラフト・エヴィング商會といえば『どこかに○いってしまった○ものたち』で、今はもうない、でも、かつて存在し…

『ラピスラズリ』山尾悠子

大好きな山尾悠子さんの本。冬と人形と冬眠族と聖フランチェスコの話……冬が近づくと、無性にこの美しい装丁の本が読みたくなります。

『ノラや』内田百輭

そういや内田百輭は何故か一番有名な(おそらく)『ノラや』を読んでなかったな、と思い、読みかけの『国家の自縛』や『グールド魚類画帖』をほっぽりだして唐突に読み始める。 百鬼園先生のネコ溺愛日記。かなりのネコ好きを自認しているつもりの私だけど、…

Switchblade(スイッチブレード)@モーションブルー横浜

11月2日の1DAYライブに行ってきました。Switchbladeと聞いてもぴんと来ない方も、小沼ようすけ、太田剣、金子雄太、大槻英宣、神谷えりと言えばきっと分かるはず。一流の若手ジャズミュージシャンによるライブ。いやもう格好良かったなあ! 大槻さん…

 衝動買い

久しぶりに大型店舗に寄ったため、つい買い込んでしまいました。 ここのところとみに購入本のハードカバー率が増えています。本屋にもスーパーみたく買い物カゴを設置してくれれば便利なのにと思うのは私だけですか。■国家の自縛 佐藤勝 「国家の罠」が大変…

エリック・ベネイライブ@ブルーノート青山

土曜日は久々のライブでした。ブルーノートも久しぶり。 結論から言いますと、エリック・ベネイ(ERIC・BENET)はアルバムよりもライブの方が1000倍イイ!です。 アルバムを聴いた時には「ボイスコントロールも上手いし、ルックスも良い人」程度の印象で…

馬の骨『馬の骨』

キリンジ堀込泰行(弟)の一人ユニット。一人なので、やりたい放題やってます。キリンジの時もそうなんだけど、売る気ないだろお前といいたくなる力の抜け具合がグッド。 「燃え殻」のダルダルとした甘いボーカルは名曲「エイリアンズ」のように癖になります…

『コンスタンティン』

DVD

7割方は禁煙キャンペーン映画に見えた(やっぱり煙草は良くないですよ、皆さん)。 まあそれはともかく結構楽しめました。キアヌ好きの私としては、彼の浮世離れした(大根ともいう)演技と良くマッチしていたので文句なし。 とはいえこの映画の根底にある…

ジム・ジャームッシュ『Coffee and Cigarettes』

ジム・ウォルシュ……じゃなくてジム・ジャームッシュの呆れるくらい何も起こらないオムニバス映画。コーヒーと煙草のある他愛のない日常がアソートクッキーのようにつまっている。お菓子をちょっとずつ食べるみたいに、ちびちび観ています。粒子の粗いモノク…

カレンダーを見ていて、偶然江戸川乱歩の命日(7月28日)を「石榴忌」と呼ぶことを知る。 何で石榴なのかはよく分からないけど、なかなか素敵なネーミングだと思います。乱歩に石榴ってところがいい。 ほかにもないかと思って適当に花の名前を入れてぐぐ…

黙祷。

同じくひじりさんのところでご意見番ことゴイゴイさん(の声の人)が亡くなられたというニュースを聞く(というか目にする)。ショック。最近忙しくて観ていなかったから知らなかった……。 ゴイゴイさんのコーナーはかなり楽しみでした。視聴者の女の子とデー…

ミュージカルバトン・その後

http://d.hatena.ne.jp/hijiri-ayaの、ひじりさんからまわってきたバトンがやっと完成。しかし既に下火のよう。でもいいんです、好きな音楽について思い切り書けたので満足です。・Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽…

こうの史代『長い道』を読む

『夕凪の街桜の国』があまりにも有名になりすぎて、そればっかり目につくものだから、4コマ時代の作風を忘れかけていたのですが、この作品を読んで「いや、『夕凪〜』はあれはあれでいいけど、やっぱりこの人はこういうのが面白いんだよなあ」と再認識しま…

paris matchシークレットライブ

友人がアイベジイの懸賞で当てたのに便乗して行ってきました。場所は青山ベルコモンズ。paris matchは名前とお洒落なバンドというイメージぐらいしか認識していなくて、さてどんな感じかと思っていたのですが、いやなかなか良かったです。 どこぞで「orange …