まんきつでオール
昨晩は職場の忘年会でした。そこそこのイタリアンと、赤ワインを何本か(何とバローロを飲んでしまいました。美味しかった!)開けた後、ほろ酔いで最寄り駅に到着したものの自宅の鍵を忘れたことに気がつきました。悪いことにその日は相方もどこかでオールで飲んでいる模様で、携帯にかけても繋がらない。仕方がないので駅前の漫画喫茶で一晩過ごしました。酒を飲んだ後は妙に目が冴えてしまうので、ほとんど眠れず、一晩中漫画を読んでました。
こんなに長時間漫画を読んだのは、多分高校生以来です。
ちなみにその時読んだのは
合計26冊。我ながら何やってんだろうって感じです。
実はジョジョをきちんと読むのはこれが初めて。断片的にジャンプでつまみ読みしたことはあったんですが。シーザーが好きです、ってものすごく今さらな発言ですかこれ。
『ジョジョ』面白かったんですが、自分は荒木飛呂彦は、本質的には好きなマンガ家ではないなと感じました。彼のマンガの魅力は、一種独特の擬音だとか、個性的なポージングにあるとか、「荒木節」と言われる科白回しにあると言われていますが、最大の魅力は天才的なまでのハッタリの巧さにあると個人的には思います。ちょっと白戸三平にも通じるものがあるんじゃないか、という感じもしています。
ジャンプの漫画は、昔はこういうハッタリの巧さとキャラクターの熱さで押す漫画が主流だったように思います。
自分はその次の世代、冨樫義博に代表されるような、クールな世代の漫画が好みなので……そういう意味では『ONE OUTS』は面白かったです。WJじゃないけど。松本大洋の伝説のマンガ、『STRAIGHT』を思い出しました。
結局、翌朝7時頃相方とやっと連絡が取れて、迎えに来てもらいました。
「いやー、うっかり鍵忘れてきちゃって」
「知ってる」
「へっ?」
「だって今朝、テーブルに置いてあったし」
オーイキヅイテタナラタスケテヨダンナ。
彼曰く「漫画喫茶に避難することまではまあ分かる。でも普通は26冊も読まない」と言われました。
そういうもんですか。