シャトー・ピポー2005 サンテミリオン

machi20042008-03-30


「ゴートゥDRC!」というネタはワイン好きからもDMCファンからも受けないだろうなあ、などと思いつつワインを嗜む日々。

「不味いワインというものは存在しない」というのはよく言われることだけど、保存が悪いものなんかは別論として、究極的には好みの問題なのだから、一人の味覚で「不味い」と絶対的に決めつけられるワインはないように思う。
でも「つまらないワイン」というのはひょっとしたらあるんじゃないかとこのワインを飲みながら思った。
パーカーポイント90点という前評判は知らなかったけど、サンテミリオンだし、2005年だし、価格帯も5000円ちょっととお安くないし、まあそれなりに期待して開けたんですよ。

が、滅法つまらないんですねこれが。
最初の口当たりはとにかく固い。がまあそれは良くあることで、そのうち開いてくるだろう…と思って1時間、2時間、3時間経っても全然変わらない。えーと、何というか家に誘った女の子がいつまでたっても警戒心を解いてくれない感じに近いです。
裸になれとは言いませんから、せめてボタンの一つくらい外してくれてもいいんじゃないですかねえ。素材は悪くないのに、何なんだろうこの頑なさは。まだ早かったんだろうか、それとももっと前から抜栓しておくべきだったんだろうか。

もう一度機会があったら、抜栓して半日くらいおいておこうと思うけど、まあそこまでして飲みたい感じでもない。これなら同じサンテミリオンのモンブスケやトロロンモンドのほうがずっといい。

しかし最近のワインの品薄っぷりはどうしたもんでしょうね。価格の高騰もすさまじいけど、サンテミリオンなんて影も形もないったら。