カレンダーを見ていて、偶然江戸川乱歩の命日(7月28日)を「石榴忌」と呼ぶことを知る。
何で石榴なのかはよく分からないけど、なかなか素敵なネーミングだと思います。乱歩に石榴ってところがいい。
ほかにもないかと思って適当に花の名前を入れてぐぐってみたら、結構あるんですね。
以下ヒットしたものを列挙。


木蓮忌(4月20日):内田百輭
・牡丹忌(5月11日):萩原朔太郎
・紫陽花忌(6月27日):雪友(江戸時代の名娼と言われた人。福岡にある選擇寺では、彼女のほか600人近くの遊女の無縁仏があるそうな)
・薔薇忌(3月17日):皆川博子さんの小説のタイトル……ではなくて、小説家・評論家の塩月赳の命日。太宰治の『佳日』のモデルで、塩月の死の3箇月後に太宰が入水自殺したらしい。降りしきる薔薇のはなびらで窒息することを夢見たかは不明。
・連翹忌(4月2日):高村光太郎
・海棠忌(3月1日):久米正雄


めぼしいところはだいたい先人に押さえられているようです(笑)。
で、少ないパイの中から、比較的響きのいいものをいくつか考えてみました
秋桜忌(こすもすき)
鈴蘭忌(すずらんき)
芙蓉忌(ふようき)
石蕗忌(つわぶきき)
栴檀忌(せんだんき)
猫柳忌(びょうりゅうき)


おお、結構雰囲気あるなあ。なかなか小説に使えそうな感じではないですか。