ユリイカ11月号

佐藤亜紀の「小説のストラテジー」だけのためにここ4か月ほどユリイカを買い続けてるんですが、今月号の特集は「文科系女子カタログ」。先月は『攻殻機動隊』(この特集は良かった)、前々号は『水木しげる』だし、なんやら随分柔らかくなりましたねユリイカ。まあしかし「文科系女子」とは要するに「女オタク」を言い換えただけで、中を開けば案の定BLやらやおいやらジャニオタやらそこらのサブカル系雑誌とどこが違うんだよって感じのラインナップ。
自分が興味あるのはせいぜい二次創作のやおいくらいなもんなので、速水筒という人の「ひとでなしのゲーム」という腐女子論以外は人ごとのようにふんふんと読めたのですが、それでも生ものファンの業の深さにはあらためて頭の下がる思いがしました。そうだよなあ、二次元だと相手が「永遠に若い」のは至極当たり前のことだけど、生ものはあとから若いのが沸いてでるもんなあ。「新人ジャニーズJr.の生年月日が正視できない」とか「毎年新学期前に発売される『ジャニーズ・スクール・カレンダー』の“スクール”という文字が涙で霞んで見えない」なんてコメント(松本美香の『ジャニヲタ天国?地獄変?』より)こっちも涙なしには読めません。なーむー。