漫喫オール

仕事が忙しすぎてストレスが溜まってしょうがないので、久々に漫喫オールをしました。と言っても4時くらいに相方に拾ってもらったんで正確にはオールじゃないんですが。土曜日に仕事が入ってなかったら確実にギリギリまで読んでたなあ。
少しずつ読み貯めていた「ぼくの地球を守って」(日渡早紀)を14巻から一気に読了。うーん……。
私語りになりますが、この漫画が女の子達の間にブームを起こして、ついでに人より幾分夢見がちな思春期の女の子達の間では「前世ブーム」をも巻き起こしていたその頃、私は思春期真っ只中で人より夢見がちで引きこもりがちで漫画とアニメが(小説もだけど)大好きな、要するにこの漫画がピンポイントで「来る」タイプの女子(今なら確実に「腐女子予備軍」と呼ばれてましたね)にばっちり当てはまっていたんですが、何故かこの漫画は読めなかった。他の「花とゆめ」漫画は友達に借りて読んでたのに、何故かこの漫画だけはどうしても駄目だった。まあ、当時回りの友人達がよく分からん「前世ネーム」*1みたいなもんで呼び合っていたりするのに非常に拒否感を覚えていたので、いきおいその元凶(こんな言い方をして申し訳ないですが)も連鎖反応で拒否していたんだと思いますが。
という訳で、十なん年ぶりに手に取った「ぼく地球」、変な偏見も薄らいだ今ならもっと素直な感想も持てるのではと思って読んでみたのですが……うーん、やっぱりさっぱり分からなかったです。
いや、まあ漫画としてはすごく巧みだし、伏線ばんばん引いて、風呂敷広げまくって引っ張るから、ついつい気になって最後まで読んじゃったし、しかも物語としてきちんと完成してるし消化する伏線は消化してるから、「つまんねー!」と言う気はさらさらないんですが……前世とか超能力とか宇宙人とか、明らかに日常をかけ離れた設定がこれでもかっていうくらい出てきながら、彼らの思考が高校生の恋愛話の域を全く出ていないのがどーにも耐えられなくて。
何というか、書きたいことがそれなら、別に宇宙人も前世も超能力も出てこなくったっていいじゃん、みたいな感じがどーしてもぬぐえなくて。あとは輪も紫苑もありすも木蓮も他の人たちも、誰一人共感できるタイプの人がいなかったからかなー(あえて言えば柊と秋海棠くらいかなー)木蓮なんか側にいたらムカつく女以外の何者でもないぞ、きっと。紫苑もうっとおしいし。
タイムマシンにお願いができたら、ちょっと十なん年前の私にこの漫画を一気読みさせてみたい。それで私が「面白かったあ!」と涙を流したら、きっとこれは単に対象年齢を過ぎてしまった私の見当違いの感想に過ぎないのだろう。でももし「うーん?」と釈然としない顔をしたら、このすれた感性は私自身の属性なんだろう。ま、確かめる術はないんですけどね。

あとは「BLACK LAGOON」(広江礼威)読了。こういう漫画はいいわあ、ホッとする。ブラック・ラグーン (5) (サンデーGXコミックス)

*1:大学入ったら皆ぴったりと止めました。流行り病みたいなもんなんだろうか? ちなみにその女友達の一人とはいまでもよい友人です。