カーキ・キング(kaki king)ライブ@モーションブルーヨコハマ

先日「キザイヤ・ジョーンズみたい」と紹介したカーキ・キングですが、いやあ、ギターをパーカッションとして使うという点以外は全然カラーが違いました。卓抜したテクニックという点は一緒なのですが、もっと内省的というか繊細というか、ノリで聴くというよりは、オーディエンスがそれぞれ音楽を触媒として、自分の奥深くに入っていくことを望むような、そんな感じの音楽でした。
 右手の全部の爪に琴の爪みたいなものをつけて弾く独特の演奏スタイルで、まるでギターというよりは琴の演奏みたいだなあと思っていたら、途中でギターを膝に乗せて、完全に「琴弾き」をしたりして、弾いている姿を見ているだけでも面白いものがありました。こういうのもギターの一つの可能性なんでしょうか。
 でも一番最初の印象と違ったのは彼女自身のキャラクターでしょうか。最初に聴いた曲のイメージと、ジャケットの写真から、「ちょっと強面なおねーちゃん」なのかなと思っていたのですが、意外に天然かつ内気。ほとんどMCは挟まないし、たまに何か言い出すと思ったら、いきなり「カキ、ハ好キデスカ?(日本語で)」と、リアクションに困ること甚だしい。いや、まあ何つーかそいういう人って嫌いじゃないです。しかも眼鏡っ娘だったし。

うちの相方曰く「少女趣味になりきれていないリサ・ローブ」。うーん、納得。


DEPAPEPE「Passion Of Gradation」Passion Of Gradation
ギター繋がりということで。神戸発のギターユニット。最近のお気に入り。こちらはもっとメロディックというか、とっつきやすくノリやすい感じのギターです。