ジャン・クロード・ラトー三連発

1er.cru


決して近所ではないのだけれど、非常に熱心にワインの仕入れをしているので、ご贔屓にしている酒屋さんがあります。
そこがラトーさんとこのワインを三種類仕入れたので、飲み比べてみました。

  1. ボーヌ プルミエ・クリュ 赤 5800円
  2. ブルゴーニュ  赤   2800円くらい
  3. ジュヴレ・シャンベルタン 5800円

 価格帯から言えば、1、2が同レベルで、3がセカンドラベル的な味のはず・・・なんですが、圧倒的に1が美味でした。上品で繊細で、折り目正しくて、何というか私がブルゴーニュワインに持っているイメージそのものの味というか。これなら5800円出しても全然惜しくない。てか安いくらい。
目新しい味のするワインではないです。どっちかというと地味。だけどとにかく品が良い。ワインってTPOで選ぶ部分ってありますよね。値段とはまた別の観点で、フォーマルな場ではちょっとねえというワインってあると思うんですが、あんまり味が下品なやつとか。(上手い不味いとは関係なく。いや下品なワインも旨いですよ)でもこのワインはどんな場所に出しても恥ずかしくないという風格がありました。

それに比べてジュヴレ・シャンベルタンはちょっとなあ・・・うーん。
割とジュヴレ・シャンベルタンは好きで結構良く飲んでるんですが、個人的にジュヴレ〜って力強いけど“濃く”はない、筋肉質だけど、ごつごつしてなくてちゃんとしなやかさも有している身体みたいな味・・・っていうイメージがありまして、それとは随分違うなあというのがまず第一印象。
なんつーか、甘ったるくて強さがない。このワインに5800円出す気にはちょっとなれない。悪いけどせいぜい2000円出すか出さないか、というところ。
ジュヴレ・シャンベルタンは当たり外れが激しいと言うけど、まさにそんな感じ。

3のブルゴーニュは何というか普通。そこそこのボジョレー・ヌーヴォとあんまり変わらない感じでした。コストパフォーマンス的に飲んで損したという気はしないけど(若干高めか)、あえて“このワインを飲みたい!”というものでもない。


そんな訳で翌週また1の1er・cruを買いにいったんですが・・・既に売り切れでした。がっくし。
2と3はたくさん残っていたのに・・・やっぱり客もよく分かってるなあ、この店。

写真はイチオシのプルミエ・クリュで。