『くじ』シャーリィ・ジャクスン

ラヴクラフト全集3』H・Pラヴクラフトラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))
先日「アメリ幻想文学20」というページを見ていたら、むらむらとシャーリィ・ジャクスンの『くじ』とラヴクラフトの『アウトサイダー』が読みたくなって購入。ちなみ全集の3は写真がなかったので、全集1を借用。どうせどれも表紙は同じなのに、何故だはまぞう
『くじ』は、うーん…あれが発表された1940年代は斬新だったのかもしれないけれど、今日においてそれほど新鮮ではないような。文章もそんなにキレがないし。というよりこの人の緻密な文体じゃないほうがこのアイディアは不気味さが増すような気がします。
ラヴクラフトはこれから。ってここまで書いて「レベルE」のクラフトがラヴクラフトから来ていることに初めて気がつきました。まぬけ。

日比谷で仕事だったので、銀座まで足を伸ばしてブックファーストに行ったんですが、しばらく見ないうちにレイアウトが変わって、幻想文学のコーナーが移動&縮小されてました。幻想文学のバックナンバーとか消えてたし。
詩・俳句・短歌のコーナーから幻想文学コーナーにかけては、幻想へのグラデーションがきいた絶妙のレイアウトだったのに。まだあの店がブックファーストになる前、くまざわ書店の頃のものを引き継いだものでした。
何かここもふっつーの「本が多いだけの本屋」になりつつある感じです。

でも皆川博子さんの『蝶』があったから許す。ていうかこんな本が出ていたなんて知らなかったよ。週に3回は舐めるように本屋のパトロールを行っていたのに、不覚。蝶