[本]村上春樹「アフターダーク」 読了。

 銀座のブックファーストにて購入。書店では平積みこそしていましたが、特にコーナーもなく(同じ銀座の旭屋書店にはコーナーができていましたが)、「ノルウェイの森」が出版された頃の「村上フィーバー」を知っている者としては、あれから随分経ったんだなあと感慨深いです。
 でも、この人の作品はそもそも騒がれつつ読まれるようなものではなく、ひっそりと、深く静かなところで誰かと同じ物語を共有している有りようがふさわしい気がします。まるで地下水路を流れる暗い水みたいに。

 で、中身ですが。

 いろいろとWEB上では言われているようですが、とりあえず自分の今の感覚には合っていました。
  なんと言っても今回ビックリなのは、文中でスガシカオの「バクダン・ジュース」が使われていたことでしょうか。以前に村上さんがエッセイでこの曲がいいと書いているのを見たけれど、まさか彼が日本の音楽を出してくるとは思わなかった。
 いいなあ、シカオちゃん村上春樹ファンだし。自分の音楽が好きな作家に使われるのって嬉しいだろーな。